DICOM(.dcm) ビューア/匿名化 ツール
このツールについて
医用画像フォーマット DICOM ファイルをブラウザ内で解析し、患者識別タグ、GPS に相当する位置座標、撮影日時、 装置のシリアル番号など機微なメタデータの残存状況を一覧表示して匿名化操作を即座にプレビューします。 プレビュー上では矩形マスクを描画して画像内の特定領域を黒塗りでき、メタデータとピクセル双方のマスクを組み合わせて書き出せます。 匿名化の前後比較だけでなく、メタデータの閲覧やチェックにも活用できます。 処理はすべてブラウザ内で行われます(データは送信されません)。
- DICOM Explicit VR / Implicit VR Little Endian(一般的な CR/CT/MR/US)および Explicit VR Big Endian を解析し、ピクセルデータに触れずメタ情報を読み込みます。
- 研究用プリセット(完全匿名化)をデフォルトで適用し、院内持ち出し用プリセットとの切り替えやタグ単位の個別調整が可能です。
- ピクセルプレビュー上で矩形マスクを追加・削除し、匿名化時にその領域を黒塗りする画像編集が行えます。
- 匿名化後の DICOM をローカルにダウンロードし、検査ごとにエビデンスを残せます。
ファイル読み込み
DICOM ファイル(.dcm / .dicom)を 1 件ずつ解析します。ZIP 等のアーカイブは事前に展開してください。
ここに DICOM ファイルをドラッグ&ドロップ
クリックでもファイルを選択できます。複数指定時は先頭の 1 件を解析します。
ピクセルマスク
ピクセルデータの読み込みを確認しています…
チェック結果
DICOM ファイルを選択すると解析を開始します。
ファイル読込後は研究用プリセットを自動適用します。必要に応じて各タグの操作を調整してください。
使い方
- DICOM ファイルをドラッグ&ドロップ(またはクリックで選択)します。解析中はブラウザが応答するまでお待ちください。
- 患者情報・日時・座標などセンシティブなタグがカテゴリー別に強調表示されます。必要に応じて各行の操作(保持/空欄化/0 埋め/UID 再発行)を調整します。
- 用途に応じて匿名化プリセットを選択すると、一括で推奨操作が設定されます。微調整したい場合はドロップダウンを手動で変更します。
- [匿名化プレビューを更新] で変更予定を確認し、問題なければ [匿名化ファイルをダウンロード] からブラウザ内で加工した DICOM を保存します。
注意事項
- 対応転送構文は Explicit VR Little Endian / Implicit VR Little Endian / Explicit VR Big Endian です。圧縮 Pixel Data(JPEG 等)はそのまま残し、メタデータのみを書き換えます。
- シーケンス(SQ)内の入れ子タグは値を解析しません。
RequestAttributesSequence
などに個人情報が含まれる場合は別途ご確認ください。 - UID 再発行は RFC 4122 ではなく DICOM UID 仕様に沿った 10 進数列を生成します。下流システムとの整合性は事前にテストしてください。
- 生成した匿名化 DICOM はブラウザのメモリ上で完結しており、サーバやクラウドには送信されません。